コンビニもプライベートブランドを立ち上げたり、新しいサービスを取り入れたりと差別化を図っていますが、歯科医院も同じように見えてかなり異なります。

歯科医院の違いは、その歯科医院を運営する歯科医師の歯科治療に対するコンセプトによって大きく変わります。

そのコンセプトは、歯科医師になるまでの過程で培われる部分もありますが、歯科医師になってまず何処に勤務するかによってかなり左右されると思います。

まっさらな状態の新人歯科医師にとって、勤め先の院長や先輩歯科医師の治療に対する考え方や治療法が歯科治療の基準となっていきます。

歯の保存の可否に対する考え方、治療の説明にどれだけ重きを置くか、全国一律に定められた保険治療にどこまでこだわって診療するか、等々、歯科医師によって驚くほどの差があります。

患者さんが何処の歯科医院にかかるかを悩まれるのと同じように、新米歯科医師が何処に勤務するかも大変悩むところなのです。

私が研修医を終え本格的に勤務することになったのは、西尾歯科医院という歯科医院です。チェア台数１９台という全国でも少数の大型歯科医院です。

西尾院長は治療技術の向上に大変熱心で、かつ患者説明や応対に力を注がれる方でした。

コンセプトは『患者さんを笑顔にする』です。

医療に従事する者として当たり前のようですが、確かな治療技術としっかりとした説明力、丁寧で気持ちの良い患者応対、スタッフマネージメント、医院経営手腕が高いレベルで求められます。

私も院長や先輩歯科医師の指導の下、沢山の患者さんを診させて頂き、多角的に成長できたと感じていました。

しかし、歯科医師歴が数年経過した頃、自分が治療した箇所がほんの数年しか経っていないのにトラブルを抱えてくることを経験するようになり、治療技術の向上に危機感を覚えました。

そんな時に受講したのがJIADS（ジアズ）研修コースです。

西尾院長も折に触れて、良いコースでおススメと仰っていましたし、当時は安くはない受講料と半年間という受講期間におののきつつも、漠然とした不安を打開したくて受講しました。

いざ受講してみると、１０年１５年先を読む、予知性の高い治療ができるようなノウハウを基礎から学ぶことができ、これからの私の治療技術の向上へのより所となる素晴らしい内容でした。

コース終了後には、機会をみつけてはJIADSの母体であります貴和会歯科診療所に見学に行かせて頂いています。

講義で教えて頂いた技術をそのまま患者さんに実践し、予知性の高い治療結果を実際に出しているのを見て、私も患者さんにこうした治療を提供したいと多くの刺激や学びを頂いています。

西尾歯科医院の先輩ドクターの言葉が今でも思い起こされます。

「勉強し続けないと自分がやったことが間違ってることに気が付かないよ。」

今年の秋からはJIADSアドバンスコースの受講を予定しています。

市川歯科医院を選んで下さった患者さんに笑顔になって頂けるよう、JIADSのコンセプトであります『予知性の高い治療』を私自身のコンセプトにできるよう、研鑽を積んで参ります。

川西市の歯科医院　市川歯科医院
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