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スマホと上下歯列接触癖|兵庫県川西市の歯科「市川歯科医院」

2018.07.16

スマホと上下歯列接触癖|兵庫県川西市の歯科「市川歯科医院」

スマホの長時間使用と健康被害

スマホ(スマートフォン)の普及は目覚ましいものがあります。
スマホはどこでもインターネットが楽しめることはもちろん、電子マネーを使ってお財布代わりになったり、デジカメをしのぐ高画質のカメラを搭載したりと大変便利な道具です。
総務省の平成29年度調査によると、個人におけるスマホの保有率は71.8%にも達しているようです。
しかし、便利がゆえに“ながらスマホ”もあちこちで見かけるようになりました。
私自身も手が空くとスマホを手にし、時には目的無くネットニュースを閲覧していることも多々あります。
電車に乗りながら、ベッドに寝ころびながら、歩きながら、ご飯を食べながら、などなど、すでに依存症になっているといってもよい状態です。

内閣府の調査では、携帯電話やスマホでインターネットを利用している青少年(10歳~17歳)のネット平均利用時間を調べたところ、
「使っていない」が1.6%、「30分未満」が17.6%であるのに対し、「2時間以上」が35.1%を占め、平均時間は97.1分となっています。

その長時間使用による健康被害はすでに多数、報告されています。
スマホが発するブルーライトによる視力低下や睡眠障害、スマホを操作しすぎることによる手指の腱鞘炎などが有名ですが、今後も新たな健康被害が報告されてくるかもしれません。

スマホの長時間使用は顎関節症を引き起こす!?

スマホの長時間使用が、顎関節症の原因にもなり得ることをご存知でしょうか?
顎関節症はいくつかの要因が積み重なって発症するとされていますが、その要因の一つである『上下歯列接触癖』をスマホの長時間使用は誘発し易いのです。
スマホやパソコンなどの長時間操作は、うつむいて頭部を前屈させる姿勢で操作することが多くなります。
普段は唇を閉じていても上下の歯は接触しておらず、上下の歯の間は1~3mm程の隙間が空いている(これを安静空隙と言います)のですが、頭部を前屈させることによって安静空隙が減少して上下の歯の接触が起こりやすくなります。
逆に、頭を後屈させて上を向くと、下顎が下に引っ張られてお口が開き、上下の歯は接触しないのがお分かりいただけると思います。
上下の歯を接触させ続けることで、弱い力ではありますが閉口筋を長時間活動させ続けることとなり、筋疲労・筋痛が出現しやすくなるのです。
また、顎関節をたえず圧迫することにもなり、関節内の血液循環が阻害され、結果として顎関節内の摩擦抵抗が増大し、関節の痛みを発症するとされています。

『上下歯列接触癖』はもともとは誰も癖としてもっていなかったものが、何らかの要因によって獲得してしまったと考えられます。
うつむいて行う作業(スマホやパソコンの使用、勉強、読書)に加えて、緊張する作業や、集中する作業でも無意識に歯を接触させやすくなり接触時間が増えます。
そして、このように歯を接触させる状態が繰り返し継続していくと、歯を接触させることに脳が慣れて当たり前の状態になります。
本来、上下の歯は一日あたり平均17.5分しか接触していないのに、何時間も接触させていることに気付かなければ、筋や関節が徐々に疲労していくことは容易に想像できるでしょう。

一度身についてしまった癖はそうそう直せません。無意識に行う上下歯列接触癖も然りですが、それが悪い影響を及ぼすこと、スマホの長時間利用などの生活習慣がその原因となり得ること、を知ることが癖を改めるスタートになるでしょう。

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