新型コロナウイルスによってマスク着用が当たり前の世の中になりました。
歯科治療ではマスクを外してお口を開ける必要があるため、新型コロナウイルスの感染が広がり始めた当初、患者さんの中には歯科治療を控える動きもありました。
現状では、新型コロナウイルスに対する研究や感染対策が進められてきたこともあり、患者さんの治療控えも少なくなってきました。
口腔内環境を清潔に保つこと、食事をしっかりとって免疫力を高めることは感染予防に効果的です。
院内の感染対策を引き続きしっかりと行い、患者さんが安心して通院して頂けるよう取り組んで参ります。

ところで、当院では歯列矯正治療を希望される方が増えてきました。
希望者に動機を伺うと「日頃マスクで口元が見えないから、今のうちに矯正治療をしてしまおうと思った」という意見がよく聞かれます。
確かに矯正装置は目立ちますし、マスクによって矯正治療を始めるハードルが下がっているのかもしれません。

先日、ある矯正希望の方が、ホワイトワイヤーを使った矯正治療を希望されました。
装置が目立つのが気になられているのだなと思い、より審美的なマウスピース矯正（インビザライン）をお勧めしました。
しかし、患者さんは
「YouTubeで、マウスピース矯正は自分で付け外しするから面倒になってやらなくなったという人の動画を見た」
「私の性格からはワイヤー矯正がいいけど、目立ちにくい方がいいから白いワイヤーで矯正治療をしたい」
と仰いました。
その動画がかなり説得力があったようで、YouTubeが大きな情報源となっているのだなと改めて実感しました。

ちなみに、その患者さんは後日、
「YouTubeでマウスピース矯正とホワイトニングが同時にできるって見たんだけどどうですか？」と聞いてこられました。
YouTubeでそんな細かい歯科情報まで取り上げられているの！？とビックリ。
私もYouTubeで確認しましたが、歯科に関する情報も想像以上に多岐にわたり、詳細なものもありました。
これは便利な時代になったなと感心しましたし、
場合によっては、私が説明するよりYouTubeで動画を見る方が治療内容について分かり易いかもとさえ思ってしまいました。

昨今、ネットで簡単に情報を集められるようになりました。
うまく情報を使えると有益ですが、情報量が多すぎて治療方針が決められなかったり、過剰に心配したり、専門家の話よりもネットのかたよった情報を鵜呑みにしてしまったり、患者さんとのコミュニケーションが難しくなることもあります。

患者さんのお話も十分にお聞きしながら、専門家として適切に情報を提供し、患者さんのお口の健康のお役に立てるように精進していきます。

テレビやネットで気になる歯科情報がありましたら、お気軽にご相談ください。

市川歯科医院
市川雄一

川西市の歯科医院　市川歯科医院
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