歯科ブログ

電動歯ブラシを使ってみませんか

2020.04.12

コロナウイルスの感染拡大に対して、兵庫県では緊急事態宣言が発出され、不要・不急の外出自粛が求められています。
歯科治療に関しても、定期検診や歯のクリーニングは不急とも言える分野であり、やむなく延期を希望される方も増えています。
そんな中、患者さんご自身によるセルケアが特に大切になってきますし、少しでも効果的にセルフケアを行なって頂くためにも、今回は電動歯ブラシについてお伝えしたいと思います。

私自身は7年ほど前から電動歯ブラシを使い始めました。
それまでは、電動歯ブラシは高価なイメージがありましたし、手用の歯ブラシで十分磨けているだろうと考えていました。
電動歯ブラシメーカーのキャンペーンで電動歯ブラシを試す機会があり、半信半疑で使ってみたところ、歯垢の除去効率の高さと歯のツルツル感にビックリしました。
電動歯ブラシは商用化された当初は手が不自由な方や高齢者に向けて開発されました。
その後、機能も高機能化されコストパフォーマンスもかなり良くなって、年々普及が進んでいます。
忙しい現代人にとって、短時間で効果的に歯磨きができるツールとしてピッタリでしょう。

現在、多くの種類の電動歯ブラシが販売されていますが、
ここでは私が実際に使っている電動歯ブラシの2大ブランド、『ソニッケアー』と『Oral–B(オーラル・ビー)電動歯ブラシ』についてお伝えします。

まず、初めて使った電動歯ブラシがフィリップス社製の『ソニッケアー』です。
電動歯ブラシは、その駆動方法によって「高速運動電動歯ブラシ」「音波電動歯ブラシ」「超音波電動歯ブラシ」に大別されます。
ソニッケアーは「音波電動歯ブラシ」に分類され、上下左右への高速振動によって音波水流を発生させ、唾液を利用した液体流動を作り出します。
この液体の流れが歯間部など毛先の届きにくい隙間を通り抜け、歯垢の付着を緩めて除去しやすくするというのが売りです。

使用感としては、ブラシの形態が手用の歯ブラシに近いため歯と歯茎の際に当てやすく、非常に振動が細かいため歯肉への当たりもマイルドです。
一方、音波水流のせいか唾液のしぶきが飛びやすく、歯磨き粉をつけすぎると周りを汚してしまうので注意が必要です。
また、しぶきが飛ばないようにお口を閉じ気味にして磨いていると、対合の歯にブラシのヘッドが当たってしまうことがあり、その衝撃がなかなか不快です。

ソニッケアーの次に使い始めて、現在も愛用しているのがブラウン社製の『Oral–B電動歯ブラシ』です。
Oral–B電動歯ブラシは「高速運動電動歯ブラシ」に分類され、
その動きは上下振動で歯垢を叩いて浮かせ、左右反転運動で浮き上がった歯垢をかき出して除去する3−Dアクションです。
ヘッド部分は、いかにもモーター回転してるな〜と思わせる大きな動きで、ソニッケアーに比べて作動音がうるさいです。
しかし、丸型ブラシにより歯を包み込むように磨くので、唾液の飛び散りが少なく、
ヘッドが対合歯に当たってしまっても不快感が少なく感じます。

使用感の好みによって選ばれるのが良いかと思いますが、共通して注意すべき点は、操作方法です。
最も大切な操作ポイントは「ブラシを動かさない」ことです。
電動歯ブラシは高速で規則正しく動いてくれるので、手用と同じように動かさず、歯面に添えて当てるだけで良いのです。
メーカーも推奨していますが、1歯当たり表裏2秒ずつ当てることで高い歯垢除去効果が得られるとされています。
また、機種によってはブラッシング圧が強すぎると、押し付けすぎを本体が光って教えてくれたり、動きを自動で緩めたりと、適正なブラッシング圧を習得するのにも役立ちます。

当院でもオススメの電動歯ブラシの販売も行なっておりますし、気になる点がございましたらお気軽にご相談ください。
大変な時期が続きますが、感染対策に注意しながら地域の皆様のお口の健康に貢献して参りたいと考えております。
皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。

川西市の歯科医院 市川歯科医院
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